春は「女の子」として育てられた。
しかし心の奥には、生まれ落ちた瞬間から続く
"説明できない違和感" が潜んでいた。
学校ではいじめ、家庭では沈黙。
誰にも言えない秘密が、日常のすべてを軋ませていく。
唯一、マウンドに立つときだけは "何者でもない自分"
になれたけれど、その時間さえ、やがて崩れ始める。
追い詰められ、心が壊れかけたそのとき、
謎めいたLGBTQイベント(アライモ)が目の前に現れる。
そこに集う "何かを抱えた人々" と出会い、
春は禁じてきた "本当の自分" と対峙することに。
すべてを失うかもしれない。
それでも前へ進もうとする春の選択が、
周囲すべてを巻き込み始める ——





